「心理的安全性(psychological safety)」とは、組織や集団の中で、自分の思いや考えを、誰に対してでも安心して発言できる環境・状態、またその尺度のことを指す言葉です。
心理的安全性が高い環境だと、ひとりひとりが他人の評価や反応に物怖じしたり、恥ずかしいと感じたりせず、自然体の自分でオープンコミュニケーションができます。
質問やアイディアを提案したり、ネガティブな事柄を発見してそれを指摘・改善の提案などをする際に、心理的安全性があれば、それを受け止めてもらえると「信じる」ことができ、アイデアや事柄を率直に発言・提案することができます。
例えば、旧来の手法の改善や更新の指摘、革新的・斬新なアイデアについて、誰もがオープンに話し合える雰囲気があるチームや組織は「心理的安全性が高い」と言えます。
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もともとは、組織行動学を研究するエドモンドソンによって提唱された心理学用語です。
1999年の著書では「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」であると定義されいます。
Googleが「生産性が高いチームは心理的安全性が高い」との研究結果を発表したことから注目されており、心理的安全性を高めることで個人や組織の効果的な学習や革新につながると期待されています。
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